その年の膿はその年のうちに出し切る!
こんばんは。3回生竹村です。大変遅くなりましたが、
放置していた12/17の分のブログを書かせていただきます。
この回は大学院生の方々の研究紹介を聴きました。普段ゼミでは
大学院生の方々もボランティアで来てくださっていますが、
研究の一端を垣間見ることはあるものの具体的にどのように研究
しているかは知らない人も多いのではないのでしょうか。僕も
その一人でした。先に感想を言いますと、学部生の先に院生が
あるので、内容としては学部生の発展で繋がっていますが、
研究を行うということは学部で制作することよりも深い分
シビアなのだなと思いました。
それでは以下お三方の紹介内容を書きます。
椎橋さん・・・『日常の組成変更』
日常の自動的な知覚を変えてあそぶことを研究している。
自動的な知覚とは、我々が普段意識的にすることでは
なくて、無意識的に知覚するものを指す。
具体的な研究内容は、インスタグラム(写真をとり名前をつける)
を軸として、写真の一部分に親指を入れて、そこに
本来あるであろう風景を描いてもらうというワークショップを行っている。
また、映像と音を組み替えて、疑似的な映像にするということも
やっている(例えばある人が階段を上る映像に、階段を上る音に
聞こえなくもない別の何かの音を組み合わせて、あれ?と思わせるような
もの)
これらの遊びは、観察力をみにつける遊びであり、私たちが今必要な
発想力を想起させる遊びであると言える。
高垣さん・・・『介護施設の問題をインタラクティブデバイスで解決する』
1期生の目次さんの研究を引き継いだ。
介護施設でフィールドワークを行い、そこで感じた問題を分析して、
問題を解決しうるインタラクティブデバイスを制作する。介護施設に
持っていき、実際に使ってもらい、その結果をまた持ち帰る。このサイクル
で研究を行っていく。
夏に介護施設で泊りがけでフィールドワークを行った。その結果、
居心地の悪さがあると感じた。例えば話と話の間に間が空いてしまったとき、
何か話さなければという意識が働き非常に居心地が悪かった。施設の方と
それを共有したところ、入所者の人も同様にそれを感じているのではないか
ということを言われた。そこで、居心地の悪さを解決するものとして、
黒電話型のインタラクティブデバイスを制作した。
関さん・・・『あそびづくりを通じたまちづくり』
ワークショップ『即席喫茶』を行っている。街中に椅子を並べ、そこに疑似的な
空間を作り出しお茶を飲むというワークショップである。関さんはこの
遊びが、まちづくりにつながると考えている。所謂まちづくりではなく、
こういうことを行っていくことで風景としてまちが形成されていくのではないか
と関さんは考えている。関さんの理想とするまちは、
・思い立ったら何かできるチャンスのあるまち
・自分にも何かできそうだと思えるまち
・ものづくりの姿が垣間見えるまち
である。
このような内容でした。普段から研究発表を重ねられているので、
発表にも慣れていられると感じました。ゼミの内容がまだあまり
普及していない分野であるだけに、何を考えて活動を行っているのか
分かりやすく説明できるのが大事だなと思いました。
以上です。いつもゼミブログを遅れて書いていましたが、何と
これが私の最後のブログになってしまいました。読んでくださり
ありがとうございました。それでは皆様、良いお年を!
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